(仮)「体験運用の日」レポート

2024年10月19~20日に開かれた「体験運用の日」(主催:CQ ham radio編集部、後援:JARL、JARD)と、同時期に開催された(公財)ボーイスカウト日本連盟による「JOTA(ジャンボリー・オン・ジ・エア)2024」において各地で体験運用がおこなわれました。体験運用を実施された皆さんからお寄せいただいたレポートをご紹介します。

■8J20NICT/1 NICT電波研クラブ

神奈川県横須賀市にある横須賀リサーチパーク(YRP)で開催された「YRPオープンイノベーションデー2024」のファミリー向け公開日で合わせて,NICT(情報通信研究機構)発足20周年記念局「8J20NICT」を使った公開体験運用を実施しました。電波・情報通信に興味を持つ親子連れが多数訪れ、430MHz FMで7人が体験運用をしたほか、2人のゲストオペレータ(JK1DRV、JI7VXG)が7MHz SSBでサービスし、パイルアップを受けていました。

■JS1YOR 我孫子アマチュア無線クラブ

千葉県我孫子市の気象台記念公園から体験運用がおこないました。事前に体験運用のチラシを用意したほか,SNSでも告知活動を展開。テーマを「みんな・楽しく」とし、体験者もサポート者も一緒に楽しむ交信体験会を目指した結果、参加者・クラブ員の笑顔があふれる会となりました。体験運用参加局とSNSで情報を共有しながら、交信をサポートし交信を成功させました。同時に公開運用も行い、来場者に実際の交信の様子を「観て・聴いて」いただくことができました。


■JJ1YVV 八王子市アマチュア無線クラブ

東京都八王子市の「八王子市こども科学館」にて「アマチュア無線体験会」を開催しました。電波の大切さや電波を学ぶ機会とするために、来場者には事前のオリエンテーションで電波の基礎を学んでもらい、その後に実際の交信体験という流れで行いました。無事に交信を終えたあとには来場者やスタッフからの拍手が会場に湧き上がります。体験者や保護者の方が見せてくれる満面の笑顔や「楽しかったぁ!」という喜びの声は、我々にとって素敵なプレゼントです。

■JL3ZCZ BSきたおおさか無線局

大阪府枚方市のボーイスカウト大阪連盟キャンプ場に即席で作ったブルーシート屋根の下での運用です。体験運用は「アマチュア無線は何をしているのか」「何が楽しいのか」を知ってもらうため、自局のコールサインと自分の名前を通話表で学んでから交信を行っています。今年は約55人の若いスカウト達が体験しました。公開運用では初めて若いスカウト従事者がマイクを握りました。同じ年代の従事者の交信を見て刺激を受けた体験参加者の将来が楽しみです。

■JH2YSS 日本ボーイスカウト愛知連盟無線局

アマチュア無線免許を持たない子どもでも体験運用ができる『JOTA2024』を開催しました。北名古屋第一団野営場(愛知県北名古屋市)を拠点として『体験交信』と『無線ってなあに?』及び『モールス体験』を実施。体験運用では、スカウトは、どきどきしながら見知らぬ方との交信を体験でき、緊張したけど楽しかったと感想を述べてました。今年は2回目、3回目の体験運用のスカウトもいて、「もう絶対に免許をとる!」と約束してくれました。

アマチュア無線技士の資格がなくても… アマチュア無線を体験できる制度

2023年3月に施行された,いわゆる「アマチュア無線の制度改革」により,アマチュア無線従事者の資格がなくても,いつでも・どこでも・だれでも…,定められた条件の下で体験運用がおこなえるようになりました。
アマチュア無線の有資格者が自ら開設,または構成員となっているアマチュア局を使用し,有資格者の監督(指揮・立会い)。交信の始まりと終わりの操作は,アマチュア無線家がおこないます。ただし,監督するアマチュア無線家に許可されてる無線設備の操作の範囲内であること。モールス符号による通信はできません。

 JARLでも「体験運用推進・ニューカマー支援委員会」を設置して、体験運用のマニュアルを作成するなどをおこない支援をしています。マニュアルや関係資料は、JARL Webの次のページでご覧ください。
https://www.jarl.org/Japanese/6_Hajimeyo/taikenunyou.html

投稿者: 連盟本部